大商木材でスタートした「MM」(みんなでミーティング)」の効果!

皆さん、「MM」って聞いたことがありますか?

・経営会議(Management Meeting)

・暫定会議(Makeshift Meeting)

・モビリティ・マネジメント(Mobility Management)

・ミッションミーティング(Misson Meeting)

なども、「MM」の呼び名で広く使われている言葉ですが、捉え方や使い方は組織のよって様々なようです。

実は大商木材でも、2022年9月から「MM」をスタートしています。

当社の「MM」はどのような役割を持つものなのか、実際どのようなことを行っているのかお伝えしていきます。

「MM(みんなでミーティング)」ってどんなことをするの?

「MM」=みんなでミーティングの略称

大商木材の「MM」は、みんなでミーティングの略称となっています。

管理職、中堅社員が中心となり、新入社員、もちろん社長も加わり、部署の垣根を超えて、さまざまなテーマについて話し合いをしたり、勉強会をしたりするミ―ティングを指します。

開催頻度は不定期ではありますが、おおよそ月に1回。月に一度の土曜出勤日に合わせて行うことが多いようです。

もちろん、繁忙期などは仕事を優先しますが、できるだけ皆で話し合える時間を確保することが大切だと考えています。

「MM(みんなでミーティング)」導入のきっかけ

大商木材では2022年9月に、特殊加工ができる新機種「FZR-6」が導入されました。

その際に、従来の工場内の機材の配置で不便を感じること、さらに効率よく使いやすい配置にするにはどうしたらよいかなど、「使う人」と「そこで働く人」の意見を基に、工場内のレイアウトを再構築しました。

実際、工場内で働く社員だけではく、全社員にヒアリングを行ったことで、自分たちの働く現場をどうしたらよいのかという想いが重なり合い、よりよい環境整備につながったと思います。

この新機種導入の際の話し合いをきっかけとして、以後も全員で意見を出し合う「MM」(みんなでミーティング)を定期的に行うようになりました。

2022年9月の新機種導入について詳しくは、以下の記事をご覧ください。

「MM」」を導入したことで見えてきたメリット

ここからは、皆で時間を共有し、さまざまなテーマについて一緒に考えることで、会社全体としてどのようなメリットが生まれたかについて解説していきます。

情報の見える化

第一に考えられるメリットは、皆で情報を共有できることで、いろいろな情報の「見える化」につながったことが挙げられます。

これまで、「何となくやっていたこと」「皆がそうしているから決まりだと思っていた」など、慣習となっていたようなことも、皆の共通認識としてテーブルに上げ、決定していくことで、大商木材のルールとして意識づけができるようになりました。

これは今後も続けていきたい良い慣習はもちろんですが、「どうしてこんなことになっているの?」と言った、悪いことも含めて、不明確だったことの見直しにつながりました。

「備品について」皆で考えてみた!

そこで11月の「MM」では「備品」をテーマに皆で話し合いをしてみました。

一見、わざわざ時間を割いて話し合うテーマと思う人もいるかもしれませんが、事務所の整理整頓、トイレの備品管理、機械周りの清掃、社用車の管理など、常にチェックしなければならないことは分かっていましたが、いざ、誰がいつやるのかとなると、気付いた人や決まった人がやるとなってしまっていました。

これがいつの間にか慣習となり、その人がやって当たり前となっていたのです。

今回、自分たちの働く環境を見渡した際に、「備品」について皆で話し合おうという声が社員から挙がったことは、非常に喜ばしいことだと思っています。

11月の「MM」後すぐに、週に2人の担当制で「安全衛生当番」を設け、書き込み式のチェックシートを作成しました。

全社員が能動的に考えるようになった

自分たちの働く現場だけでなく、会社全体に全社員が意識を向けてチェックを行うことで、必然的に大商木材全体に目を向けていくことにつながっています。

「自分たちの部署が関わる部分だけ、ちゃんとできていればそれでよい」では、会社は成り立ちません。

社員の中にも、「〇〇について話し合いたい」と自主的に「MM」を実施している姿も見られるようになってきました。

言われたからやるという受け身の姿勢ではなく、自ら能動的に動く社員が増えてきたことは、確実に会社が成長している証だと思います。

育てる風土の醸成

若い社員からは、業務の中で分からないことがテーマとして話し合いの議題に上ることも。「意外とこれまで当たり前としてやってきたことに疑問の声が挙がることもあり、見直しから改善につながったといったこともあります」と、資材発注管理統括部長の建山さん。

全社員が同じ方向を向き、より良い会社に引き上げていく、組織を“育てる風土”が醸成されつつあります。

「MM」から派生した大商木材の新たな取り組み

働き方の基本ルールブックを作成中

大商木材では、「MM」で挙がった慶弔休暇に関する社員からの質問をきっかけに、現在「働き方の基本ルール」を作成しています。

もちろん就業規則はありますが、どの部分に明記してあるのか、日ごろ手に取って見ることは少ないかもしれません。そのため、項目ごとに分かりやすいルールブックを作成しようということになったのです。

皆が安心して働くためのルールブックとして活用してもらえればと思っています。

季節の行事などでより良い関係性づくり

また大商木材では、暑気払いとして土用丑の日に「うなぎ弁当」の振る舞い、10月にはハローウィンなどの催しも社員が楽しみにしている恒例行事となっています。

社員同士の親睦を図るイベントは、今後も「MM」でどんどん意見を出していける関係性を築いていきたいと思っています。

「Best」ではなく「Better」を目指す

「MMを通して、一緒に働く者同士が納得できる基準ができ、いろんなことが“見える化”していくなど、働きやすい組織づくりに生かされていると思います。しかし、MMの本来の意義は、今決まったことや皆で考えていることを、常にアップデートしていける場であり続けることだと思うのです」と、多賀社長は語ります。

『Best』ではなく『Better』を目指すー。

よりよい“今”を皆で考え、積み上げていくことが、大商木材の未来につながると信じています。